症状に応じた診察・診断を実施
ACUTE GASTRITIS
過度のアルコール摂取、薬物の副作用、さらには細菌やウイルスの感染やアニサキスと言った寄生虫などが主な要因です。急性胃炎は突然発症し、状況に応じた治療を受けないと症状が悪化する可能性があります。症状としては、胃の痛みや不快感、吐き気や嘔吐、場合によっては出血を伴うこともあります。原因によって治療法が異なりますので、問診や内視鏡検査を実施し診断していきます。
アルコールの過剰摂取や鎮痛剤などが原因
胃の粘膜に突然の炎症が生じる状態を指す急性胃炎は、胃の内壁が急に赤く腫れ、時には潰瘍や出血を伴うこともあります。急性胃炎の原因としては、様々な要因が考えられますが、主に飲食物や生活習慣に関連したものが多いです。また、一般的な原因としては、アルコールの過剰摂取や、鎮痛剤などの非ステロイド性抗炎症薬の長期使用が挙げられ、胃の粘膜を刺激し、炎症を引き起こす場合があります。
胃の違和感や食欲不振などの症状
急激な胃の痛みや不快感が挙げられます。通常、胃の中心部や上部に感じられ、鈍痛あるいは鋭い痛みとして現れることがあります。また、痛みの程度は個々の症例によって強かったり軽かったりと異なります。また、吐き気や嘔吐も急性胃炎の一般的な症状となり、さらに、食欲不振も急性胃炎の典型的な症状です。
大人でのピロリ菌初感染やアニサキスなども原因になる
ヘリコバクター・ピロリ菌は免疫不完全な10歳までの子供に感染することがほとんどですが、大人でもまれに感染することがありこの場合、急性胃粘膜病変として強い胃痛を伴うことがあります。また新鮮な生魚を摂取したあとにアニサキスによるアレルギー反応で強い腹痛を伴う場合もあります。
安心して検査を受けられるように配慮
内視鏡という細長いカメラ付きの器具を口から挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察しています。内視鏡によって、胃の粘膜の炎症や潰瘍の有無、出血の状態などを詳細に確認することができます。また、内視鏡検査中に必要であれば、組織を採取して詳しく分析する生検も行う場合もあります。また、胃が酸をどの程度分泌しているかを測定する胃酸分泌テストもご案内しています。
アルコールや辛い食べ物などを自粛
急性胃炎の治療の基本は、症状を和らげるとともに、胃の粘膜を保護することが重要となりますので、薬物療法と生活習慣の改善から始まります。プロトンポンプインヒビターやヒスタミンH2受容体拮抗薬を使用することで、胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜が回復するのを助けます。また、生活習慣の見直しも非常に重要となり、アルコールやカフェイン、辛い食べ物などを避けることも大切です。
