進行すると血便が主症状である直腸がん
RECTAL CANCER
大腸がんの一種であり、日本人の食生活の欧米化に伴い、直腸がんの発症率が増加しています。症状としては、便に血が混じる、便の形状が細くなる、排便後も残便感がある、腹痛や便秘、下痢などが挙げられます。症状が見られた場合には、早急に専門医の診察を受けてください。直腸がんの診断において、内視鏡検査で確定診断を行うことが可能です。
中年以降の患者様に多くみられる直腸がん
直腸に発生する悪性腫瘍で、直腸粘膜に発生するがんのことを指します。また、直腸がんは中年以降の成人に多く見られるがんで、早期発見と治療が重要な鍵です。遺伝的な要因としては、家族に直腸がんや大腸がんの病歴がある場合には、リスクが高まります。また、ポリープと呼ばれる腫瘍が直腸にできると、がん化する可能性があるため、定期的な検査とポリープの早期除去が大切です。
便に血が混ざっているなどの症状
直腸に発生する悪性腫瘍であり、症状は多岐にわたります。早期には症状がほとんどない場合もありますが、病気が進行するにつれて様々な症状が現れ、患者さんの生活に大きな影響を及ぼします。主症状は便に血液が混じることがあり、血の色は赤いものから黒っぽいものまで様々です。赤い血液の場合は痔出血と思って放置されると癌が進行して発見されることもあります。また、癌のサイズか形によって便秘や下痢といった便通の異常も直腸がんの兆候となり、普段の便通パターンが変わる場合には注意が必要です。
痛みなどにも配慮しながら丁寧に検査
医師が手指を用いて直腸内部の状態を直接触診し、腫瘍や異常を確認する検査を実施しています。比較的簡便であり、直腸内の腫瘍や硬結を早期に発見する手段として有用ですが、直腸診だけでは全体の状況を把握することは難しいため、内視鏡検査で確認することが大事です。
患者様のがんの大きさに合わせた治療
がんの進行度や患者さまの健康状態に応じて多様な治療の方針を決定しています。初期の段階では、がんのある部分を切除することで治癒が期待できます。手術の方法には、内視鏡を用いた内視鏡的切除や、より広範囲にわたる腹腔鏡手術、そして大腸全体を取り出す大腸切除などがあります。手術の選択肢は、がんの大きさや位置、転移有無、患者様の全身状態によって決定しています。
