腹痛について
ABDOMINAl PAIN
腹痛の原因はさまざまで、自然に治る軽いものから、生命に関わる重篤なものまであります。
腹痛が起こるメカニズムは大きく分けて三つあります。
①内臓痛(波のある鈍痛で、場所がはっきりしない)臓器が変形するような力が加わって痛みが起こります。しばらくすれば治ることが多いです
②体性痛(突き刺すような鋭い痛みで、場所がはっきりしている)臓器を包んでいる腹膜が刺激を受けて痛みが起こります。緊急対応が必要になることがあります
③関連痛(身体の表面の一部分に痛みを感じる) 原因がある部分と神経でつながっている離れた部分に痛みが起こります
痛みの場所や移動の有無、痛みの特徴(歩くと響く、押すと痛みが増すなど)、痛みの持続時間などと検査を踏まえて診断します。
急性(発症1週間以内)で手術などの緊急対応が必要な腹痛のことを「急性腹症」といいます。
また、急性虫垂炎では最初にみぞおちの痛みから始まることがあります。心筋梗塞や肺炎など、お腹以外の病気でも腹痛が起こることもあります(これが③の関連痛にあたります)。