ピロリ菌検査方法
ピロリ菌感染と関連が強い疾患
萎縮性胃炎 ・胃潰瘍・十二指腸潰瘍 ・胃MALTリンパ腫 ・胃過形成性ポリープ ・胃癌・急性胃粘膜障害、特発性血小板減少症紫斑症
検査の種類 | 検査方法 | 感度 | 特異度 |
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迅速ウレアーゼ試験 | 内視鏡による生検組織が必要 プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)などの制酸剤を2週間以上休薬が必要 | 91-98.5% | 91-100% |
鏡検法 | 内視鏡による生検組織が必要 | 92-99% | 89-100% |
培養法 | 内視鏡による生検組織が必要 | 68-98% | 100% |
抗体検査 | 血液検査(陽性の場合はピロリ除菌前の内視鏡検査は必要) | 88-100% | 50-100% |
尿素呼気検査 | 内視鏡検査は不要(ただし先に内視鏡検査で胃炎の確認が必要)
PPIまたはP-CABなどの制酸剤を最低2週間以上休薬が必要 | 98% | 98% |
糞便中抗原検査 | 内視鏡検査は不要(ただしピロリ除菌前の内視鏡検査は必要) | 96% | 97% |
核酸増幅法(PCR法) | 2022年11月から保険収載となった新しい検査方法 (当院で検査可能)
・内視鏡検査による胃液採取が必要ですが簡便に検査可能 ・わずかな菌量に有用 ・一次除菌の使用するクラリスロマイシンという抗生剤の耐性遺伝子も同時チェック可能であるため、 ピロリ菌感染の治療薬選択にも有用 ・PPIまたはP-CABなどの制酸剤を内服中でも休薬の必要なく検査可能 | 尿素呼気検査と同等以上 | ほぼ100% |
※ピロリ菌の検査は感度が低い場合には陰性になることがあり、内視鏡検査で直接胃の粘膜を評価しピロリ菌感染による胃炎を確認することが大事です。